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9/25ジネンジョ [思い出]

9月25日(木)

子供の頃,自然薯とは呼ばずナガイモ又はヤマイモと呼んでいたように思う。
①葉が黄色くなる頃に,雑木林や畑の回りの木々等に蔓が絡んでいる自然薯を見つけて,兄を中心として掘るのである(当初は掘り方を教わるため父親もいたのだろう)。
崖のように地面が斜めになっている場所の自然薯は,大変掘り易かった。しかしこのような場所は少なく地面が平らで土が硬かったり木の根があると,時間と労力を要した。
特に専用の道具等なく,強いて言うなら木の棒の柄の先に彫刻刀の「平刀」のように長方形の先に刃があるもの(ノミ)だけで掘っていたので,土が粘土質の場合は長方形の金属部に密着するので土を取り出し易かったが,そうでない場合は崩した土を穴の中から外に取り出すのが大変であった。自然薯が長い場合は,掘る穴も深くなり,それに伴い掘りやすくするために穴を大きくすることとなり,子供にとっては大変であった。更に自然薯がいつも真っ直ぐに伸びているとは限らず指先等で曲がっているか否か,二股に分かれているか否か等を確認しながらの作業で時間がどんどん過ぎる。体力が消耗して疲れてくるとノミを突き刺す的が外れ,自然薯に命中することもある。また,せっかく最後まで掘り終えてそっと土の面に密着している自然薯を取り外す時に折れることも,家に持ち帰る際に運び方が悪かったために折れることもあった。
掘り上げると自然薯又は地面に密着していたところに前年の薯が養分を吸われて萎びた形でくっ付いていたのが最初は珍しく思えた。
自然薯とそうでないもの(オニドコロ)を何かを基準にして区別したようなしないような(見ればすぐに分かったのかも),あまり覚えていない。最終的には地面すれすれに生えていて横に広がっている細いヒゲ根等によって判別したのだろう。晩秋になると葉も・ムカゴも・蔓も跳ねてしまうのでその前に自然薯の場所を確認して目印を付けておくのである。単純に自然薯の頭部分に紐等を付けておけばよいと思うが,他の人に分からないようにするため,竹や木の棒の長さを基準に一定のルール(今では思い出せない)に従いその棒を地面に突き刺し,晩秋に掘ったものである。
とろろご飯(料理方法ではこれが一番多かったと思う),生のまま厚く切って刺身,揚げ物等で食したのだろう。
②葉の付け根のムカゴも,沢山集めて食卓に上がったのだろう。おそらく炊き込みご飯や煎ったり煮たりしたと思う。
③三片の羽根を持った実は,その一面に唾を付けておでこや鼻のてっぺんに付けて遊んだりもした。
P1080976.JPG9/12撮影
これは自然薯でなく,長芋,山芋,大和芋等と思われる栽培種(栽培種が植えられている畑回りで撮影)。葉の付け根に出来たムカゴ。
P1080977.JPG








9/12撮影
実/三片の羽根の形。


タグ:ジネンジョ
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